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はつりとは?解体工事との違いや種類・費用を解説

(更新日: 2026年6月15日)

札幌市の皆様、こんにちは。札幌市の解体業者の雄志総業です。
建物の解体や改修工事の現場で「はつり」という言葉を耳にすることがあります。
コンクリートや石材を部分的に削り取る作業ですが、解体工事とはどう違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

はつり工事は建物全体を壊さずに必要な箇所だけを除去できる専門技術として、リノベーション需要の拡大とともに注目を集めています。
この記事では、はつり工事の意味や種類、費用の目安、注意点と業者の選び方まで詳しく解説します。

はつり(斫り)とは

ここでは、はつりの意味や語源、解体工事との違いを詳しく見ていきましょう。

意味と語源

はつりとは、コンクリートや岩石・タイルなどの硬い素材を、専用工具で削ったり割ったりして部分的に除去する作業のことです。
漢字では「斫り」と書き、「斧で木を切る」という意味を持ちます。

日本では古くから石材加工や建築工事の現場で使われてきた言葉で、現代の建設業界にも定着しています。
特にコンクリートを対象とする場合は「コンクリートはつり」と呼ばれ、建設・改修工事の重要な作業の一つです。

はつりを専門に行う職人は「はつり工」と呼ばれ、正確さと体力が求められる仕事です。

解体工事との違い

はつりと解体工事は混同されがちですが、作業の範囲と目的が大きく異なります。
解体工事は、建物全体または大部分を取り壊す工事のことです。

一方、はつりはあくまでも建物や構造物の一部分だけを除去する作業であり、建物全体を壊すわけではありません。
たとえば、壁の一部を削って配管を通す場合や、床のタイルを剥がして下地を整える場合がはつり工事にあたります。

「建物全体を取り壊す」のが解体工事、「必要な部分だけを削り取る」のがはつり工事と覚えておくと分かりやすいです。
加えて、解体工事は「解体工事業者」として登録が必要なのに対し、はつり工事は「とび・土工・コンクリート工事」に分類される点でも違いがあります。

依頼する際は、目的に応じた適切な業者を選ぶことが大切です。

はつりが活用される現場

はつり工事はさまざまな工事現場で活用されています。
主な現場として挙げられるのは、住宅やマンションのリノベーション工事、道路・橋梁などの補修工事、工場や倉庫の改修工事などです。

重機が入れない狭いスペースでの作業や、建物の構造を維持しながら一部だけを除去したいケースでも多く採用されてきました。
解体工事では対応が難しい場面でも、はつり工事なら柔軟に対応できる場合があります。
大規模なマンションや商業施設では、全体の解体を伴わない部分的な改修が行われるのが一般的です。

はつり工事の3つの種類

はつり工事には、作業の目的や方法によって複数の種類があります。
大きく分けると、コンクリートはつり・こわし・仕上げはつりの3種類が代表的です。
以下で、詳しく解説します。

コンクリートはつり

コンクリートはつりは、コンクリート構造物の一部を削り取る代表的な種類です。
壁・床・柱など、コンクリートでできた部分を必要な形に整えたり、部分的に撤去したりするために行います。

専用の工具を使って作業するケースが多く、建設現場でもニーズの高い作業の一つです。
鉄筋の位置を事前に確認してから作業を進めることで、構造への影響を最小限に抑えられます。
鉄筋コンクリート(RC造)の建物では、鉄筋を傷つけないよう慎重な施工が欠かせません。

こわし(取壊し)

こわしは、コンクリートや石材をある程度大きな塊のまま割って壊していく方法です。
ピックハンマーなどの工具を使い、素材の亀裂を利用して砕いていきます。

素材を細かく削る必要がない場面では、コンクリートはつりよりも効率よく進められる工法です。
こわしは基礎の撤去や大規模なコンクリート塊の処理でも活用されています。

仕上げはつり

仕上げはつりは、表面を平滑にしたり、接合部分を整えたりする目的で行うはつりです。
打ちっぱなし面の凹凸をなくしたり、タイル張り替えのために下地を均したりする際に用いられます。

精度が求められる作業のため、経験のある職人が丁寧に施工することが重要です。
現在ではウォータージェットや研削機など、精度の高い仕上げが可能な機械も使われるようになっています。

はつり工事が必要になる主なケース

はつり工事が必要とされる場面は多岐にわたります。
ここでは、代表的なケースを以下にまとめました。

重機が入れない狭い現場での解体

解体工事では通常、ショベルカーなどの重機を使って建物を取り壊します。
しかし、路地裏や建物の内部など、重機が入れない狭いスペースでは人力と電動工具によるはつり作業が中心です。

狭小地に建つ建物の解体や、建物内部の一部だけを撤去したい場面で特に活躍します。

配線・配管の通し直し

建物のリフォームやリノベーションでは、電気配線や水道管・排水管などの経路を変えることがあります。
その際、コンクリートや壁材を削って配管を通せるようにするためにはつり工事が欠かせません。

限られたスペースを正確に削る必要があるため、高い精度が求められます。

リノベーション時の下地調整

古い建物をリノベーションする際には、壁や床の仕上げ材を張り替える前に下地を整える必要があります。
タイルや石材を剥がした後に残る接着剤の跡や凹凸は、はつり作業で除去するのが一般的です。
下地を整えることで新しい仕上げ材がきれいに仕上がり、耐久性も向上します。

道路・インフラの補修・修繕

道路やトンネル、橋梁などの補修工事でもはつりは広く用いられています。
劣化したコンクリートを除去して補修材を充填する際、損傷部分だけをピンポイントで削り取るのが一般的です。

公共インフラの維持管理においても、はつり工事は欠かせない技術となっています。

余剰コンクリートの除去

コンクリートを打設(型枠に流し込む)した後、はみ出した部分や不要な突起の除去にもはつりが行われます。
建物の構造部分に影響を与えず、余分な部分だけを正確に除去できるのがはつり工事の強みです。

外壁・タイルの補修

建物の外壁が経年劣化でひびや剥落が発生した場合、損傷した部分だけをはつって補修材を充填する工事が行われます。
外壁タイルが浮いている場合も、タイルを剥がして下地をはつり直してから貼り替える方法が一般的です。

建物全体を建て替えるよりもコストを抑えられるため、マンションや商業施設の維持管理で広く採用されています。

関連記事:老朽化とは?建物が劣化する原因・リスクと対処法をわかりやすく解説 

はつり工事で使う主な工具・機械

はつり工事で使う道具は、作業内容や現場の状況によって異なります。
ここでは、現場でよく使われる工具・機械を順番に整理しました。

電動工具

はつり工事では、以下のような電動工具がよく使われます。

電動ハンマー(ハンマードリル)
コンクリートの穿孔やはつりに使う、最も一般的な工具です。
先端のビット(チゼル)を付け替えることで、削る・砕く・穿孔するなど多様な作業に対応できます。

コンクリートブレーカー(エアブレーカー・電動ブレーカー)
大きな面積や厚みのあるコンクリートを砕く際に使用する工具です。
強力な振動と打撃力によってコンクリートを破砕し、広い範囲のはつり作業を効率よく進めます。

ディスクグラインダー
コンクリートや石材の表面を削ったり整えたりする際に使います。
回転する砥石やカップホイールで素材を研削するため、仕上げはつりに向いた工具です。

重機・コンプレッサー

広い面積や大量のコンクリートを処理する場合は、大型の機械が用いられます。

コンプレッサー
圧縮空気でエアブレーカーを動かすための機械です。
電動工具が使いにくい環境や、長時間の連続作業が必要な現場で活躍します。

油圧ブレーカー(アタッチメント)
ショベルカーのアームに取り付けて使う大型の破砕工具です。
広い範囲のコンクリート破砕を効率よく行えますが、重機が入る広さの現場に限られます。

はつり工事の費用相場

はつり工事の費用は、作業の種類・面積・コンクリートの厚さ・作業難易度などによって異なります。
コンクリートはつりの場合、複数の解体・はつり業者が公開する料金表では、1平方メートルあたり3,000〜5,000円程度が一つの目安です。

人力で行うはつりの場合、1人工(1日分の作業量)あたり2〜3平方メートル程度が目安です。
公共工事の単価については、国土交通省が「公共建築工事積算基準」を毎年公表しており、最新版は同省サイトで参照できます。

ただし、現場の条件によって費用は変動しやすい点に注意が必要です。
作業場所が狭く重機が入れない場合やコンクリートが厚く硬い場合は、人件費や作業時間が増えるため費用が高くなります。

廃材(コンクリートガラ)の処分費用や仕上げはつり特有の単価上乗せ、足場費用なども別途発生する点に留意してください。
施工規模が大きいほど1平方メートルあたりの単価が下がる傾向があるため、まとめて依頼するとコストを抑えやすくなります。

適正な費用で依頼するには、複数の業者から相見積もりを取って比較するのがおすすめです。
見積もり内訳の明確さも、業者選びの重要な判断材料です。

なお、一部の自治体では老朽建築物の改修や解体に補助金制度が設けられている場合もあります。
工事を検討する際は、居住地の自治体窓口やウェブサイトで補助金の有無を確認してみましょう。

費用は地域によっても異なり、都市部では人件費や廃材処理費用が高めになる傾向があります。
地元の実績ある専門業者に問い合わせると、より実態に即した費用感を把握しやすくなります。

はつり工事の注意点と業者の選び方

はつり工事を依頼する前に、いくつかの重要な注意点を確認しておきましょう。
また、信頼できる業者を選ぶためのポイントも合わせて解説します。

騒音・振動への対策

はつり工事は電動工具や重機を使うため、施工中に大きな騒音と振動が発生します。
住宅街や集合住宅の近くで施工する場合は、近隣住民への事前の告知が必要です。

施工業者が近隣への周知を代行してくれるかどうかも、依頼前に確認しておきましょう。
振動規制法・騒音規制法の基準値を守って施工しているかも、業者選びの重要な確認ポイントです。

粉塵・廃材の処理

コンクリートをはつる際には大量の粉塵が発生します。
防塵マスクや養生シートを使った粉塵の飛散防止が、安全な施工の基本です。

発生した廃材(コンクリートガラ)は産業廃棄物に分類されるため、適切な方法で処分する必要があります。
廃棄物の処理方法や費用は、業者に事前に確認しておきましょう。

業者選びの4つのポイント

業者を選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認してください。

  • 建設業許可を取得しているか
    一定規模以上の工事では、建設業許可の取得が求められます。
    無許可業者に依頼すると、施工品質や法令遵守の面でリスクが生じます。
  • 見積もりの内訳が明確か
    費用の内訳が明示されているかを確認しましょう。
    「一式」とまとめられている場合、後から追加請求が発生するリスクもあります。
  • 施工実績があるか
    はつり工事は技術と経験が求められる作業です。
    過去の施工事例や実績を確認してから依頼すると安心です。
  • 廃材を適切に処理しているか
    コンクリートガラは産業廃棄物として適切な処理が義務付けられています。
    マニフェスト(廃棄物管理票)を発行して正規ルートで処理しているかを確認しましょう。

関連記事:安心して任せられる解体業者の選び方とチェックポイント

まとめ

はつり工事は、コンクリートや石材の一部を専用工具で削り取る専門的な作業です。
解体工事と違い、建物の構造を保ちながら必要な箇所だけを除去できる点が特徴です。

種類はコンクリートはつり・こわし・仕上げはつりの3つで、目的に応じて使い分けます。
費用は1平方メートルあたり3,000〜5,000円が目安ですが、現場の条件によって変動する点に注意しましょう。

業者を選ぶ際は、建設業許可の有無・見積もりの明確さ・施工実績・廃材処理の方法の4点を確認しましょう。
はつり工事を検討している方は、実績のある専門業者にご相談ください。

株式会社雄志総業は、札幌市を中心に13年以上の解体・はつり工事実績を持つ専門会社です。
解体・はつり工事のご相談・お見積もりは無料でお受けしております。
詳しいサービス内容や施工事例は、トップページをご覧ください。

【記事監修】

藤本 大志(ふじもと たいし)
株式会社雄志総業 代表取締役

■経歴

平成23年(2011年)に創業。
平成26年(2014年)に法人化(株式会社雄志総業を設立)
札幌市を中心に地域密着で15年以上、一般家屋からビルまでの解体工事、アスベスト除去、仮設足場工事、冬期の除排雪など、総合建設業の第一線で現場を指揮。

「業界で最もクリーンで、最も信頼される解体業者」を目指し、徹底した法令順守、クリーンな廃棄物処理、そして不透明な費用の撤廃に全社を挙げて取り組んでいる。

■保有資格
  • 解体工事施工技士
  • 一般建築物石綿事前調査者
  • 工作物石綿事前調査者
  • 産業廃棄物管理責任者
  • 特別管理産業廃棄物管理責任者
  • 技能実習責任者
■監修者メッセージ

解体工事は、施主様の思い出が詰まった建物を壊すだけでなく、新しい未来へ繋ぐ大切な第一歩です。
だからこそ、手続きや費用、近隣対策にいたるまで、一切の濁りがない「最もクリーンな解体業者」でありたいと考えています。
アスベスト対策や産廃処理など、見えない部分こそ徹底的に。
札幌の皆さまに「雄志総業に頼んで本当に良かった」と心から安心していただけるよう、本コラムを通じて、業者の選び方やトラブルを防ぐノウハウを誠実にお伝えしてまいります。

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