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老朽化とは?建物が劣化する原因・リスクと対処法をわかりやすく解説

(更新日: 2026年6月15日)

札幌市の皆様、こんにちは。札幌市の解体業者の雄志総業です。
「老朽化」という言葉を、ニュースや行政の書類でよく目にするようになりました。
しかし、老朽化とは正確に何を意味するのか、どのようなリスクがあるのかを詳しく理解している方は少ないかもしれません。

この記事では、老朽化の意味・読み方から、建物が劣化する原因・耐用年数・リスク・具体的な対処法まで、わかりやすく解説します。
老朽化した建物への対応を検討している方や、今後のリスクを把握しておきたい方の参考になれば幸いです。

老朽化とは?意味と読み方

老朽化(ろうきゅうか)とは、建物や設備が長い年月の使用によって、機能・強度・安全性が著しく低下した状態を指します。
「老」は年老いること、「朽」は朽ち果てること、「化」は変化を意味し、三文字で「古くなって使い物にならなくなっていく過程」を表す言葉です。

日常会話では「古くなった」「ボロボロになった」と表現することもありますが、行政・法律・建築の場面では「老朽化」が正式な用語として使われます。
空き家対策や道路・橋梁の維持管理など、公共インフラに関する議論でも頻繁に用いられる言葉です。

老朽化と経年劣化の違い

老朽化と混同されやすい言葉に「経年劣化(けいねんれっか)」があります。
経年劣化とは、時間の経過によって素材や部品が自然に変質・損傷していく現象を指します。

一方、老朽化は経年劣化が進んだ結果として、構造物としての安全性や機能が著しく損なわれた状態を指すことが多いです。
つまり、経年劣化は「劣化のプロセス」であり、老朽化は「劣化が大きく進行した結果の状態」と整理すると理解しやすいでしょう。

賃貸住宅の退去時によく問題になる「経年劣化による傷や汚れ」とは異なり、老朽化は建物全体の構造的な問題を指す点が重要な違いです。

建物が老朽化する主な原因

建物の老朽化には、複数の要因が複合的に絡み合っています。
主な原因を把握しておくことで、早期対策のヒントも見えてくるでしょう。

物理的な劣化(素材・構造の変質)

建材そのものが時間とともに変質・損傷することで、建物全体の強度が低下します。
木材であれば腐食や白アリの被害、コンクリートであればひび割れや中性化(アルカリ性が失われる現象)が典型的な物理的劣化です。

鉄筋コンクリート造の建物では、コンクリートの中性化が進むと鉄筋が錆び始め、コンクリートが膨張・剥落するリスクがあります。
特に日本の高温多湿な気候は、建材の劣化を加速させる要因のひとつです。

雨水・湿気の浸入

防水機能が低下した屋根や外壁から雨水が浸入すると、内部の木材や断熱材が腐食します。
結露によって室内側から湿気が蓄積するケースも多く、目に見えないところで老朽化が静かに進行していることは珍しくありません。

定期的な防水補修や排水設備の点検を怠ると、劣化のスピードが大幅に上がります。
雨漏りは放置すればするほど被害が拡大するため、小さな雨染みを発見した段階で早めに専門家に確認してもらうことが大切です。

地震・自然災害による繰り返しの損傷

日本は地震大国であり、繰り返しの地震動によって建物の構造体に微細なひずみや亀裂が蓄積します。
1981年以前の旧耐震基準で建てられた建物は、現行の耐震基準を満たしていないものも多く、地震による損傷リスクが特に高い状況です。

台風・豪雪・豪雨なども外壁・屋根の劣化を加速させる要因として無視できません。
北海道・東北など積雪地帯では、雪の重みによる屋根への荷重が繰り返しかかることで、構造体へのダメージが蓄積しやすい環境にあります。

維持管理の不足

適切なメンテナンスが行われないと、小さな劣化が修繕困難な大きな損傷へと発展します。
所有者の高齢化や相続問題によって管理者が不在となった建物では、維持管理が行き届かず、老朽化のスピードが著しく加速するのです。

国交省の調査では、2023年時点の空き家は約900万戸(空き家率13.8%)に達しており、管理不全による老朽化物件が深刻な社会問題となっています。
相続した実家を誰も住まずに放置している場合、数年で修繕費が大幅に増加するケースが後を絶ちません。

建物の耐用年数と老朽化の目安

建物の老朽化を判断する際には、「耐用年数」が一つの目安となります。
ただし、耐用年数はあくまでも法定の基準であり、実際の建物寿命は管理状態によって大きく異なります。

以下で詳しく見ていきましょう。

法定耐用年数の基準

国税庁が定める法定耐用年数(2025年5月時点)は、主な構造別に以下のとおりです。

  • 木造:22年
  • 木骨モルタル造:20年
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造):47年
  • 鉄骨造(骨格材肉厚4mm超):34年
  • 鉄骨造(骨格材肉厚3mm超4mm以下):27年

これらはあくまでも税法上の減価償却期間です。
適切に管理されている建物は、法定耐用年数を超えても安全に使い続けられる場合があります。

実際の建物寿命との違い

メンテナンスを適切に行った建物では、法定耐用年数を大幅に上回る寿命を実現しているケースも多くあります。
一方、管理が不十分な建物では、法定耐用年数内であっても構造的な安全性が失われ、解体が必要となるケースも珍しくありません。

定期的な点検と補修履歴の記録が、建物寿命を左右する重要な要素です。
建物の状態を客観的に把握するためには、専門家による「建物診断(インスペクション)」を活用する方法も有効です。

建物診断では、基礎・構造躯体・外壁・屋根・設備の状態を専門家が調査し、修繕の優先度や費用の目安を提示してもらえます。

老朽化した建物がもたらすリスク

老朽化した建物をそのまま放置すると、安全面・法的面・経済面など、さまざまなリスクが生じてくるのです。
主なリスクを把握しておくことが、早めの対策につながります。

以下で具体的なリスクについて、見ていきましょう。

倒壊・崩落による安全リスク

老朽化が進んだ建物は、台風・大雪・地震などの外力によって倒壊・崩落するリスクを抱えているのです。
隣接する住宅や通行人に被害を与えた場合、建物所有者が損害賠償責任を負う可能性があります。

民法717条(土地工作物責任)では、工作物の設置・保存に瑕疵がある場合、占有者・所有者が損害賠償責任を負うと定めています(2025年5月時点)。
外壁のタイルや屋根材の落下による歩行者被害も報告されており、人通りの多い場所に隣接する老朽化建物は特に注意が必要です。

火災・不法投棄などの二次被害

管理されていない空き家は、放火・不法侵入・不法投棄の温床になりやすい状況です。
老朽化した建物内にゴミが堆積すると、火災発生時の延焼リスクも高まります。

近隣住民とのトラブルに発展するケースも多く、地域コミュニティへの悪影響も見逃せません。
害虫・害獣の発生源になるケースもあり、ネズミやゴキブリが周辺住宅に拡散するという問題も報告されています。

行政代執行・固定資産税の優遇喪失

2015年施行の「空き家等対策の推進に関する特別措置法(空家特措法)」では、特定空家に指定された物件が行政指導・勧告・命令の対象となる点も重要です。
勧告を受けた空き家は、固定資産税の住宅用地特例(土地の固定資産税が最大6分の1に軽減される制度)が適用されなくなります。

命令に従わない場合は行政代執行(強制解体)が実施されることもあり、その費用はすべて所有者が全額負担しなければならないのです。
2023年の改正空家特措法では、管理不全空家への勧告要件が緩和されており、行政の関与が以前より強まっています。

老朽化した建物への具体的な対処法

老朽化した建物への対処法は、建物の状態・所有者の意向・予算によって異なります。
主な選択肢を整理して、自分の状況に合った方法を検討してみましょう。

ここでは、老朽化した建物への具体的な対処法を解説します。

リフォーム・補修による再利用

建物の骨格(基礎・柱・梁)がまだしっかりしている場合は、リフォームや補修によって安全に使い続けることができます。
耐震補強工事・外壁補修・屋根の防水処理・給排水設備の更新などが主な施工内容です。

費用は規模によって異なりますが、耐震補強のみであれば数十万〜数百万円が目安となります。
自治体によっては、耐震診断・耐震補強に対する補助金制度を設けているケースもあるため、事前に担当窓口へ確認してみることをお勧めするのです。

リフォームを行う前に専門家による建物診断を受け、修繕が有効かどうかを判断してもらうと、費用対効果の高い対策が選べます。

建て替えによるリニューアル

老朽化が著しく、リフォームでは安全性を確保できない場合は、建て替えが選択肢になります。
既存建物の解体費用と新築工事費の両方が必要になりますが、現行の耐震基準に完全に適合した、安心できる新しい建物に生まれ変われるのです。

建て替えにより資産価値が向上するだけでなく、将来の維持管理コストを抑えられるメリットもあります。
特に旧耐震基準(1981年以前)で建てられた建物の場合、建て替えによって地震リスクを大幅に低減できます。

解体による土地の有効活用

老朽化建物を今後利用する予定がなく、維持管理も難しい場合は、解体して土地を有効活用する選択肢も有力です。
解体後の土地は、売却・賃貸・駐車場・新築など、さまざまな用途に活用できます。
解体費用は建物の構造・延べ床面積・立地条件によって異なりますが、木造住宅(30〜40坪程度)であれば100万〜150万円前後が目安とされています。

なお、業者や地域によって費用は大きく変動するため、複数業者への見積もり依頼が欠かせないのです。
アスベスト含有材が使われている建物の場合は、専門の除去工事が必要となり、追加費用が発生します。

アスベストは1970年代〜1990年代の建物に多く使用されていたため、解体前の事前調査が法令上義務付けられています。
アスベストが確認された場合の除去工事は、特定の資格を持つ業者しか実施できないため、解体業者を選ぶ際は対応実績の有無を必ず確認してください。

関連記事:木造解体の費用・手順を徹底解説!特徴から業者選びのポイントまで 

老朽化建物を売却する場合の注意点

老朽化した建物を売却する際には、買主への告知義務があります。
雨漏り・シロアリ被害・基礎の亀裂など、売主が知っている欠陥は「瑕疵(かし)」として告知しなければなりません。

告知せずに売却した場合、後から瑕疵担保責任(民法上の契約不適合責任)を問われるリスクがあります。
売却前に解体して更地にする方法は、固定資産税の住宅用地特例が外れることに注意が必要です。

売却か解体かどちらが有利かは、建物の状態・立地・市場状況によって異なるため、不動産会社や解体業者に相談しながら判断することをおすすめします。

専門家への相談と早期診断の重要性

どの対処法が最適かは、建物の現状を正確に把握することがスタート地点です。
一級建築士や解体業者などの専門家に診断を依頼することで、安全性・費用・法的なリスクを総合的に判断できます。

老朽化の症状が表面に現れてから対処すると、費用や工期が大幅に増えることがあります。
定期的な点検と早めの相談こそが、最終的なコスト削減への確かな近道です。

特に相続によって取得した古い建物は、現況が把握できていないケースも多いため、早めの現地確認と専門家相談をおすすめします。

関連記事:安心して任せられる解体業者の選び方とチェックポイント

まとめ:老朽化への早めの対処が将来のリスクを減らす

この記事では、老朽化の意味・原因・リスク・対処法について解説しました。
老朽化とは、建物が長年の使用によって機能・安全性が著しく低下した状態のことです。
物理的劣化・雨水浸入・地震・維持管理不足など複数の原因が重なって進行し、放置すれば倒壊・行政代執行・損害賠償といった深刻なリスクを招きます。

対処法としてはリフォーム・建て替え・解体という選択肢があり、建物の状態と将来の利用計画に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
早めに専門家へ相談することで、費用を抑えながらリスクを回避できます。
建物の老朽化や解体工事についてお悩みの方は、ぜひ専門業者へのご相談をご検討ください。

株式会社雄志総業は、札幌を中心に13年以上の実績を持つ解体工事会社です。
老朽化した建物の無料見積もりから解体工事まで、地域に密着してサポートいたします。
まずはお気軽にトップページからお問い合わせください。

【記事監修】

藤本 大志(ふじもと たいし)
株式会社雄志総業 代表取締役

■経歴

平成23年(2011年)に創業。
平成26年(2014年)に法人化(株式会社雄志総業を設立)
札幌市を中心に地域密着で15年以上、一般家屋からビルまでの解体工事、アスベスト除去、仮設足場工事、冬期の除排雪など、総合建設業の第一線で現場を指揮。

「業界で最もクリーンで、最も信頼される解体業者」を目指し、徹底した法令順守、クリーンな廃棄物処理、そして不透明な費用の撤廃に全社を挙げて取り組んでいる。

■保有資格
  • 解体工事施工技士
  • 一般建築物石綿事前調査者
  • 工作物石綿事前調査者
  • 産業廃棄物管理責任者
  • 特別管理産業廃棄物管理責任者
  • 技能実習責任者
■監修者メッセージ

解体工事は、施主様の思い出が詰まった建物を壊すだけでなく、新しい未来へ繋ぐ大切な第一歩です。
だからこそ、手続きや費用、近隣対策にいたるまで、一切の濁りがない「最もクリーンな解体業者」でありたいと考えています。
アスベスト対策や産廃処理など、見えない部分こそ徹底的に。
札幌の皆さまに「雄志総業に頼んで本当に良かった」と心から安心していただけるよう、本コラムを通じて、業者の選び方やトラブルを防ぐノウハウを誠実にお伝えしてまいります。

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