内装解体を検討する際は、坪単価や平米単価だけでなく、物件の用途や建物構造、撤去範囲によって費用が変わる点を押さえることが重要です。
飲食店や美容院、オフィスでは必要な作業が異なり、廃材処分費や養生費、アスベスト対策などが追加される場合もあります。
本記事では、内装解体の単価相場を坪数別・物件別に整理し、見積もりの内訳や価格が変動する要因、工事の流れ、費用を抑えるコツ、業者選びのポイントまで詳しく解説します。
内装解体とは?
内装解体とは、建物の柱や梁などの構造部分を残し、壁や床、天井、間仕切り、設備などを撤去する工事のことです。
主に店舗やオフィスの退去・改装時に行われ、契約で定められた状態へ戻す原状回復工事や、内装・設備を広く撤去して躯体を露出させるスケルトン解体などがあります。
また、一部の壁や設備だけを撤去する部分解体と、内装全体を撤去する全体解体があり、工事範囲が広いほど工期や内装解体の単価・総費用も増える傾向があります。
そのため、賃貸借契約や貸主・管理会社の指定、今後の利用計画を確認し、撤去する範囲と残す部分を事前に明確にすることが重要です。
内装解体の単価相場
内装解体の費用は、坪単価や平米単価を用いて算出されますが、工事範囲や建物構造、立地条件によって金額が変わります。
ここでは、単価の基本的な考え方に加え、20坪・30坪・50坪の費用目安、建物構造や地域による価格差を解説します。
坪単価と平米単価の基本的な考え方
坪単価は1坪あたり、平米単価は1平方メートルあたりの解体費用を示す金額です。
1坪は約3.3平方メートルのため、異なる単位で提示された見積もりを比較する場合は、どちらかの単位に換算する必要があります。
また、単価に含まれる作業内容は業者ごとに異なり、撤去作業だけを示す場合もあれば、養生費や廃材処分費まで含む場合もあります。
20坪・30坪・50坪の費用目安
内装解体の費用は、坪数が増えるほど総額も高くなるのが一般的です。
目安として、20坪は40万円~60万円程度、30坪は60万円~90万円程度、50坪は100万円~150万円程度が想定されます。
ただし、同じ坪数でも、厨房設備や配管、造作壁が多い物件は撤去作業や廃材処分に手間がかかり、費用が高くなります。
木造・鉄骨造・RC造など建物構造別の単価
内装解体の単価は建物の構造によって異なります。
木造は1㎡あたり8,000円~12,000円程度、鉄骨造は10,000円~15,000円程度が目安です。
一方、RC造はコンクリートの撤去に手間がかかるため、1㎡あたり12,000円~20,000円程度と高くなる傾向があります。
都市部と地方における地域別の価格差
内装解体の単価は、施工する地域の人件費や廃材処分費、車両の駐車費用などによって差が生じます。
都市部では、作業員の人件費や処分場までの運搬費が高いほか、駐車場所の確保や交通規制への対応が必要となり、費用が上がる場合があります。
また、高層ビルや繁華街では、搬出時間や経路が制限されることも少なくありません。
物件タイプ別に見る内装解体の費用
内装解体の単価や総額は、物件の用途や撤去する設備によって大きく異なるものです。
例えば、飲食店や居酒屋では厨房機器やダクト、給排水設備の撤去に加え、油汚れの清掃や床のはつり作業が必要になると費用が高くなりやすい傾向があります。
また、美容院やサロンではシャンプー台や床下配管、電気設備の撤去が費用に影響し、オフィスではOAフロアや配線の撤去範囲によって金額が変わります。
さらに、マンションや住宅では、内装の劣化状況や原状回復の範囲に加え、共用部の養生や作業時間の制限なども費用を左右するため、物件ごとの条件を踏まえて見積もりを確認することが重要です。
内装解体の見積もりに含まれる費用の内訳
内装解体の見積もりには、作業員の人件費や重機・工具の使用料などの直接工事費に加え、廃材の運搬費や産業廃棄物の処分費が含まれます。
また、共用部や既存設備を保護する養生費、高所作業で必要となる足場設置費なども発生します。
さらに、コンクリートを削るはつり工事やアスベスト除去が必要な場合は、通常の内装解体単価とは別に追加費用がかかります。
そのため、見積書では作業人数や廃材量、養生範囲、追加工事の有無などを確認し、各費用の算出根拠が明確になっているかチェックすることが重要です。
内装解体の単価が変動する主な要因
内装解体の単価は、施工面積だけでなく、建物構造や立地、搬出経路、作業時間などによって変わります。
アスベスト含有建材がある場合は、調査や除去費用も必要です。
ここでは、見積金額に影響を与える主な条件を解説します。
解体面積と建物の構造による影響
内装解体の総費用は、解体面積が広いほど高くなります。
ただし、養生や車両手配など、面積にかかわらず発生する費用があるため、広い物件では1坪あたりの単価が低くなる場合があります。
また、木造は内装材を撤去しやすい傾向がありますが、鉄骨造やRC造では、頑丈な下地やコンクリート部分の処理に工具や機械が必要です。
さらに、構造部分を傷つけないように慎重な作業も求められるでしょう。
立地条件や搬出経路による価格差
内装解体では、廃材や設備を現場からトラックまで運び出す必要があり、搬出条件によって作業時間や必要な人数が変わります。
狭い道路に面した物件や高層階のテナント、エレベーターを使用できない現場では、手運びや小分け搬出が必要となり、費用が高くなりやすいでしょう。
また、駐車場所を確保できない場合は、コインパーキング代や車両待機費が発生することもあります。
現地調査では、階数やエレベーターの有無、搬出可能な時間帯、トラックの駐車位置まで確認してもらうことが大切です。
夜間・休日工事など作業時間帯の条件
夜間や休日に内装解体を行う場合は、通常の時間帯より人件費が高くなることがあります。
特に商業施設やオフィスビルでは、営業への影響を抑えるため、閉店後や休館日に工事時間を指定されるケースも少なくありません。
また、夜間は騒音や振動への配慮が必要となり、音の出る作業を短時間に制限される場合があります。
その結果、工期が延びたり、作業員を増やしたりすることで費用が上がります。
アスベスト含有建材の有無
アスベスト含有建材が使用されている場合は、通常の内装解体とは異なる調査や施工方法が必要となるため、費用が増加します。
工事前には建材の使用状況を調査し、必要に応じて採取した試料を分析します。
もし、アスベストが確認された場合は、飛散防止措置や作業区画の隔離、保護具の使用、適切な処分などが必要です。
内装解体工事の流れ
内装解体工事では、まず貸主や管理会社と撤去範囲や引き渡し条件を確認し、その後、解体業者による現地調査と見積もりを行います。
見積内容に納得したら契約を締結し、近隣テナントへの周知やライフラインの停止、共用部・設備の養生などを進めます。
準備が整った後は、設備や壁、天井、床材などを順番に撤去し、発生した廃材を適切に分別・搬出します。
また、工事完了後は清掃を行い、貸主や管理会社と仕上がりを確認して引き渡すのが一般的な流れです。
なお、内装解体の単価や総額は施工範囲や廃材量、搬出条件などで変わるため、現地調査後の見積書で費用の内訳まで確認しましょう。
内装解体費用を賢く抑えるコツ
内装解体費用を抑えるには、まず複数の業者から同じ条件で相見積もりを取り、内装解体の単価や費用の内訳、追加料金の条件まで比較することがポイントです。
また、賃貸借契約や原状回復基準を確認し、残せる設備や再利用できる造作物があれば施工範囲から除くことで、不要な解体費用を削減できます。
さらに、家具や什器などの残置物を事前に適切な方法で処分しておけば、撤去・運搬・処分にかかる費用を抑えやすくなります。
加えて、工事内容によっては自治体の補助金・助成金を利用できる場合もあるため、着工前に対象条件や申請期限を確認し、活用できる制度がないか調べておきましょう。
信頼できる内装解体業者を選ぶポイント
信頼できる内装解体業者を選ぶには、まず廃材を適正に処理できる体制が整っているかを確認することが重要です。
また、見積書では「一式」の記載だけでなく、解体作業費や処分費などの内訳、数量、単価、追加費用の条件まで確認すると、内装解体の単価が妥当か判断しやすくなります。
さらに、同規模・同業態の施工実績や口コミ、現地調査時の対応も比較し、施工品質を見極めましょう。
加えて、契約前には工事範囲や仕上がり、工期、補償内容などを書面で確認し、認識の相違による追加請求や施工後のトラブルを防ぐことが大切です。
内装解体の単価に関するよくある質問
内装解体を検討する際は、平米単価の目安や費用の負担者、契約方法などに疑問を感じることがあります。
見積もり前に基本的な考え方を把握しておけば、業者との打ち合わせも進めやすくなります。
ここでは、内装解体の単価に関する主な質問へ回答します。
内装解体の平米単価はいくらが相場ですか?
内装解体の平米単価は、建物構造や設備、工事範囲によって異なりますが、1平方メートルあたり8,000円~20,000円程度が一つの目安です。
ただし、壁や床材のみを撤去する工事と、厨房設備や配管まで撤去するスケルトン解体では、同じ面積でも費用が大きく異なります。
また、提示された単価に養生費、廃材運搬費、処分費が含まれていない場合もあります。
見積もりを比較する際は、単価だけでなく、含まれる作業範囲と別途費用を確認し、現地調査後の総額で判断しましょう。
店舗解体の費用は誰が負担するのですか?
店舗の内装解体費用は、賃貸借契約で原状回復義務を負う借主が負担するケースが一般的です。
ただし、貸主が設置した設備の撤去や、建物自体の老朽化による修繕まで、必ず借主が負担するとは限りません。
また、次の入居者が内装や設備を引き継ぐ居抜き契約では、解体範囲が減る場合もあります。
費用負担を判断する際は、契約書の原状回復条項や引き渡し条件を確認し、不明点を貸主や管理会社へ相談しましょう。
単価契約と総価契約の違いは何ですか?
単価契約は、壁撤去1平方メートルあたりの金額など、作業ごとの単価を定め、実際の施工数量に応じて最終費用を算出する契約です。
工事開始後に数量が変わる可能性がある現場では対応しやすい一方、完成するまで総額が確定しにくい特徴があります。
また、総価契約では事前に定めた工事範囲に対して、工事全体の金額を決める契約です。
追加工事がなければ費用を把握しやすいものの、契約範囲外の作業には別料金が発生します。
どちらの場合も、数量の算定方法や追加費用の条件を確認することが大切です。
見積もりを依頼する際に準備するものは?
内装解体の見積もりを依頼する際は、平面図や設備図、現場写真、賃貸借契約書、管理規約などを準備します。
図面があれば、業者が施工面積や間仕切り、設備の位置を把握しやすくなり、見積もりの精度が高まります。
なお、貸主や管理会社から指定された原状回復範囲や引き渡し条件があれば、書面やメールも共有しましょう。
図面がない場合でも、現地調査を受ければ見積もりは可能です。
撤去したい場所と残したい設備を整理し、希望工期や作業可能な時間帯も伝えると打ち合わせが進みやすくなります。
壁撤去や長尺シート剥がしの単価はどのくらい?
壁撤去の単価は、下地や仕上げ材によって異なりますが、1平方メートルあたり3,000円~8,000円程度が目安です。
石膏ボードと軽量鉄骨下地の壁、木下地の壁、コンクリート壁では、使用する工具や作業時間、廃材量が異なります。
長尺シート剥がしは、1平方メートルあたり1,000円~2,500円程度が目安ですが、接着剤が強く残る場合や下地処理が必要な場合は費用が増えます。
正確な金額を知るには、壁の構造や床の状態を現地で確認してもらい、処分費を含む見積もりを取得しましょう。
まとめ:内装解体の単価相場と費用の全体像をつかもう
内装解体の単価は、坪数や平米数だけで決まるものではなく、物件の用途、建物構造、設備の種類、搬出経路、作業時間帯などによって変動します。
また、見積もりには人件費や廃材処分費、養生費が含まれ、アスベスト除去やはつり工事が必要な場合は追加費用も発生します。
工事を円滑に進めるには、貸主や管理会社と解体範囲を共有し、現地調査を受けたうえで複数の見積もりを比較することが大切です。
単価の安さだけで判断せず、許可の有無や施工実績、見積書の明確さも確認し、費用と工事内容の両方に納得できる業者を慎重に選びましょう。
株式会社雄志総業では、店舗やオフィスなどの内装解体や、解体工事に伴うアスベストの調査・除去に対応しています。
内装解体の単価は、施工面積や撤去する設備、建物の構造、搬出条件によって異なるため、現地の状況を確認したうえで工事内容と費用をご案内します。
札幌市で内装解体をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
- WEB:公式サイト「お問い合わせ」より
- 電話:011-879-5001
【記事監修】
藤本 大志(ふじもと たいし)
株式会社雄志総業 代表取締役
平成23年(2011年)に創業。
平成26年(2014年)に法人化(株式会社雄志総業を設立)
札幌市を中心に地域密着で15年以上、一般家屋からビルまでの解体工事、アスベスト除去、仮設足場工事、冬期の除排雪など、総合建設業の第一線で現場を指揮。
「業界で最もクリーンで、最も信頼される解体業者」を目指し、徹底した法令順守、クリーンな廃棄物処理、そして不透明な費用の撤廃に全社を挙げて取り組んでいる。
- 解体工事施工技士
- 一般建築物石綿事前調査者
- 工作物石綿事前調査者
- 産業廃棄物管理責任者
- 特別管理産業廃棄物管理責任者
- 技能実習責任者
解体工事は、施主様の思い出が詰まった建物を壊すだけでなく、新しい未来へ繋ぐ大切な第一歩です。
だからこそ、手続きや費用、近隣対策にいたるまで、一切の濁りがない「最もクリーンな解体業者」でありたいと考えています。
アスベスト対策や産廃処理など、見えない部分こそ徹底的に。
札幌の皆さまに「雄志総業に頼んで本当に良かった」と心から安心していただけるよう、本コラムを通じて、業者の選び方やトラブルを防ぐノウハウを誠実にお伝えしてまいります。

























