札幌、江別、北広島、千歳、恵庭のみなさん、
こんにちは!解体工事専門店 雄志総業です。
解体工事と聞くと、多くの人は「建物を壊すだけ」と考えがちです。
しかし、この一見単純に見える作業には、実は計り知れないほどの危険が潜んでいます。
ニュースで報じられることは稀ですが、解体工事現場では日々、様々な事故が発生しており、
その結果、作業員が命を落としたり、近隣住民が巻き込まれたりするケースも少なくありません。
私たちの日々の生活に密接に関わる解体工事。
その裏に隠された危険を知り、万が一の事故を防ぐための知識を持つことは、
作業に関わる人だけでなく、その周りに住む私たちにとっても非常に重要です。
この記事では、解体工事で起こりやすい事故の種類から、なぜ事故が起きるのか、
そしてそれを防ぐために何ができるのか、そして雄志総業の取り組みについて詳しく解説します。
あなたの安全、そして大切な人の安全を守るために、ぜひ最後までお読みください。
1.現場で本当に起きている!解体工事の事故の種類と具体例
解体工事の事故は、決して遠い世界の話ではありません。
実際にどのような事故が起きているのか、具体的な事例を挙げて見ていきましょう。
落下事故:高所からの恐怖
解体現場では、常に高所での作業が伴います。
足場の組み立てや解体、屋根や壁の撤去など、少しの油断が命取りとなるのが落下事故です。
-
作業員の転落・墜落:
ヘルメットや安全帯の着用が不十分だったり、足場の不備があったりすると、
高所から作業員が落下する事故が起こります。 -
資材や重機の部品の落下:
解体中のコンクリート片や金属くず、あるいは重機のアームが外れて落下するなど、
思わぬものが高所から落ちてくることがあります。
これらは作業員だけでなく、通行人や隣接する建物に甚大な被害を及ぼす可能性があります。
倒壊事故:予期せぬ建物の崩壊
解体工事の最たる危険は、建物の予期せぬ倒壊です。
これは、計画性のない解体や操作ミスによって引き起こされます。
-
計画性のない解体による予期せぬ倒壊:
建物の構造を完全に理解せず、いきなり柱や梁を撤去してしまうと、
建物全体がバランスを崩して一気に倒壊する危険性があります。 -
重機操作ミスによる建物の倒壊:
重機で建物を引っ張る際に、計算を誤って重機自体が転倒したり、
意図しない方向に建物が倒れたりする事故です。 -
地盤沈下による倒壊:
解体中に地下水脈に影響を与えたり、基礎部分に過度な負担がかかったりすることで地盤が沈下し、
建物や重機が倒壊するケースもあります。
火災・爆発事故:見えない危険
解体現場には、火災や爆発のリスクが潜んでいます。
特に注意が必要なのは、地中に埋設されたライフラインです。
-
ガス管や電気配線等の事前確認不足:
解体前にガス管や電気配線、水道管などの位置を正確に把握せず、切断してしまうと、
ガス漏れによる爆発や感電、漏水などの事故につながります。 -
可燃物の不適切な処理:
解体によって発生する木材やプラスチックなどの可燃物が適切に処理されていないと、
重機の熱や火花で引火し、火災が発生する可能性があります。
飛散・粉塵事故:近隣への影響
解体工事は、どうしても粉塵や破片が発生します。
これらを適切に管理しないと、近隣住民に健康被害や物的損害を与える可能性があります。
-
破片や粉塵の飛散:
コンクリートやガラスの破片、大量の粉塵が風に乗って広がり、
近隣の洗濯物を汚したり、車を傷つけたりするだけでなく、健康被害を引き起こすこともあります。 -
アスベストなどの有害物質の飛散:
過去に建てられた建物には、健康被害を引き起こすアスベストが使用されている場合があります。
事前の調査や適切な除去作業が行われないと、アスベストが飛散し、深刻な健康被害をもたらす可能性があります。
重機・車両関連事故:巨大な機械の脅威
解体現場で活躍する重機や大型車両は、その巨大さゆえに高い危険性を伴います。
-
重機の転倒・接触:
不安定な足場での作業や、無理な操作によって重機が転倒したり、他の構造物や車両に接触したりする事故です。
-
巻き込み、挟まれ事故:
作業員が重機や車両の死角に入り込み、巻き込まれたり、資材と重機の間に挟まれたりする事故です。
2.なぜ事故は起きるのか?その原因と背景
多くの事故は、防ぐことができたはずの原因と背景を持っています。
ヒューマンエラー:人の不注意や知識不足
どんなに完璧な計画を立てても、作業員がミスをすれば事故は起きてしまいます。
-
作業員の不注意、知識不足:
「これくらい大丈夫だろう」という油断や、正しい作業手順を知らないことによるミスが事故につながります。
-
コミュニケーション不足:
指示系統が不明確だったり、危険情報を共有できていなかったりすると、
連携ミスによる事故が起こりやすくなります。 -
安全意識の欠如:
作業員一人ひとりの安全に対する意識が低いと、保護具の不着用や危険な行動につながります。
計画・準備不足:見えないリスク
事故の多くは、工事が始まる前の段階、つまり計画と準備の段階に原因があると言われています。
-
事前の調査不足:
建物内部の構造、アスベストの有無、地中埋設物(ガス管、水道管、電気配線など)の
正確な位置を把握しないまま工事を進めると、予期せぬ事故が発生します。 -
解体工法の検討不足:
建物の特性や周囲の環境に合わせた適切な解体工法を選択せず、
無理な方法で作業を進めると、倒壊や落下のリスクが高まります。 -
適切な養生、防護対策の不足:
粉塵や破片の飛散防止ネットの設置が不十分だったり、
隣接する建物への養生が不適切だったりすると、近隣への被害につながります。
設備・環境要因:見過ごされがちな危険
使用する機械の老朽化や、天候などの環境も事故の引き金となることがあります。
-
老朽化した重機や工具の使用:
定期的なメンテナンスを怠った重機や、破損した工具を使用すると、故障による事故が発生しやすくなります。
-
悪天候下での無理な作業:
強風や大雨、大雪などの悪天候は、視界を悪くしたり、足元を滑りやすくしたり、
重機の操作を困難にしたりして、事故のリスクを大幅に高めます。 -
足場や仮設通路の不備:
設置基準を満たさない足場や、不安定な仮設通路は、作業員の転落事故や資材の落下事故につながります。
管理体制の不備:組織的な問題
個々のミスだけでなく、工事全体の管理体制に問題がある場合も、事故は起こりやすくなります。
-
安全管理者の不在、または役割の不明確さ:
安全管理を徹底する責任者が不在だったり、
その役割が曖昧だったりすると、安全対策がおろそかになりがちです。 -
定期的な安全点検の怠り:
現場の状況は日々変化します。
定期的な安全点検やリスクアセスメントを怠ると、
新たな危険因子を見落とす可能性があります。 -
緊急時の対応計画の不備:
万が一事故が発生した際の連絡体制や、
負傷者の救護、二次災害防止のための計画が明確でないと、被害が拡大する恐れがあります。
3. 事故を未然に防ぐために!私たちができる対策
事故は、適切な対策を講じることで未然に防ぐことができます。
ここでは、解体工事に関わる全ての人々が実践すべき対策をご紹介します。
事前の徹底的な調査と計画:安全の第一歩
「備えあれば憂いなし」とは、まさに解体工事の安全管理に当てはまる言葉です。
-
建物の構造、周辺環境、地中埋設物の詳細な調査:
過去の図面だけでなく、実際に現地を確認し、アスベストの有無、
配管や配線の位置、地盤の状態などを徹底的に調査します。 -
リスクアセスメントの実施と対策の立案:
予想される危険を洗い出し、それぞれの危険に対してどのような対策を講じるべきかを具体的に計画します。
-
解体手順、使用重機、作業員の配置計画の明確化:
誰が、何を、いつ、どのように行うのかを明確にし、すべての作業員が理解できるように共有します。
安全管理体制の強化:組織的な取り組み
安全は、個人の努力だけでなく、組織全体で取り組むべき課題です。
-
安全管理者の配置と責任の明確化:
専門知識を持つ安全管理者を配置し、その権限と責任を明確にすることで、
安全対策が確実に実行されるようにします。 -
定期的な安全ミーティング、ヒヤリハット報告会の実施:
定期的にミーティングを開催し、作業員からの意見やヒヤリハット事例を共有することで、
潜在的な危険を早期に発見し、対策を講じます。 -
緊急時の連絡体制と避難経路の確立:
万が一の事故に備え、警察、消防、病院、関係者への迅速な連絡体制を確立し、
作業員や近隣住民の避難経路を明確にしておきます。
作業員の安全意識向上と教育:安全文化の醸成
最も重要なのは、現場で作業を行う一人ひとりの安全意識です。
-
KY(危険予知)活動の徹底:
作業開始前に、その日の作業に潜む危険を予測し、どうすれば安全に作業できるかを話し合うKY活動を徹底します。
-
安全帯、ヘルメットなど保護具の正しい使用の徹底:
保護具は命を守る最後の砦です。正しい着用方法を徹底し、その重要性を常に認識させます。
-
定期的な安全教育、技能講習の実施:
最新の安全基準や技術について、定期的に教育・講習を行い、作業員の知識と技能を向上させます。
近隣住民への配慮:円滑な工事のために
解体工事は、近隣住民の生活に大きな影響を与えます。
配慮を怠ると、トラブルやクレームの原因となり、工事の遅延にもつながります。
-
工事前の丁寧な説明と周知:
工事の期間、内容、騒音や粉塵の対策などについて、事前に近隣住民に丁寧な説明を行い、理解と協力を求めます。
-
粉塵、騒音対策の徹底:
防音シートや散水などを用いて、粉塵や騒音の発生を最小限に抑える対策を徹底します。
-
通行止めや迂回ルートの明確な案内:
必要に応じて通行止めや迂回ルートを設定する際には、
事前に明確な案内を行い、住民の生活への影響を最小限に抑えます。
4. 万が一事故が起きた場合の対応:被害を最小限に抑えるために
どれだけ対策を講じても、事故のリスクをゼロにすることはできません。
万が一事故が発生してしまった場合に、被害を最小限に抑えるための適切な対応を知っておくことが重要です。
初期対応:
-
負傷者の救護、二次災害の防止:
何よりもまず、負傷者の命を最優先し、救護にあたります。同時に、火災の発生や追加の倒壊など、さらなる被害を防ぐための措置を講じます。
-
警察、消防、救急への連絡:
状況に応じて、速やかに警察、消防、救急に連絡し、指示を仰ぎます。
-
現場の保存:
事故原因の究明のため、現場の状況をできる限り保存し、証拠となるものを保全します。
関係者への連絡:
-
発注者、近隣住民への速やかな報告:
事実を隠さず、速やかに発注者や近隣住民に状況を報告し、誠実な対応を心がけます。
-
関係官庁への報告:
労働災害や建築物の倒壊など、状況に応じて関係官庁(労働基準監督署、建設事務所など)への報告義務が発生します。
再発防止策の検討と実施:
-
事故原因の究明:
事故がなぜ発生したのか、多角的に原因を徹底的に究明します。
-
対策の策定と実施:
究明された原因に基づいて、具体的な再発防止策を策定し、確実に実行に移します。
まとめ
安全は、私たち全員で築くもの
- 解体工事における事故は、単なる「不運」で片付けられるものではありません。
その多くは、事前の準備不足、安全意識の欠如、そして管理体制の不備によって引き起こされるものです。 - 工事を依頼する施主様、実際に作業を行う作業員、そして工事現場の近くに住む私たち一人ひとりが、
解体工事に潜む危険を正しく認識し、安全への意識を高めることが重要です。 - もし、あなたが解体工事を計画している施主様であれば、信頼できる業者選びが何よりも大切です。
- 安全管理体制がしっかりしているか、事前の説明が丁寧かなど、
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。 - そして、もし工事現場の近くにお住まいの方であれば、工事の状況に不審な点があれば、
すぐに専門家や関係者に相談することをためらわないでください。 - あなたの「おかしいな?」という直感が、大きな事故を防ぐきっかけになるかもしれません。
- 解体工事の安全は、工事に関わる全ての人々、
そしてその周りの地域住民の協力と意識によって初めて実現されるものです。
この記事が、皆さんの安全意識を高め、より安全な社会の実現に貢献できれば幸いです。
札幌市や近隣で解体工事を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください!
雄志総業では、札幌市や近隣でお客様にピッタリの解体プランを提案しています。
札幌市、千歳市、恵庭市、江別市、北広島市の解体工事は 雄志総業にお任せください!!